2013年08月13日

中国包囲網をめぐる外交駆け引きは戦国時代に似ている

アジアの外交は中国が柱になって回っています。
良くも悪くも。
中国は経済的にも大きいし、強大な軍事力も持つ。
かつて中国が中華帝国、超大国として君臨した唐や漢などの時代を彷彿とさせますね。

中国の軍事力の強化は、周辺国を脅かし、周辺国は対中国戦略に知恵を絞っています。
このたびのニュースでは、インドが空母を進水させたとか。
中国は、インドの仮想敵国のひとつです。

中国の軍事大国化への自衛として、アジアで中国包囲網が自然発生しつつある。
別に、日本が対中国包囲網の推進をしている訳ではないし、対中国包囲網の盟主でもない。
アジア諸国が思っている漠然とした不安が、形になってきたと言えるでしょうか。

中国は、当然、対中国包囲網を敷かれては困る。
中国としては、一国一国と対峙して、相手国の妥協を引き出したい。
アジア諸国は、日本とインドを除いて、対等に一対一で中国と対峙できる国はほとんど無いのですから。

この構図は、面白い事に中国の古代史、戦国時代の秦の話にそっくりです。
かつて、中国の戦国時代、多くの国が中国の覇権を争っていました。
世界史の授業をまじめに受けていた人なら、その後秦の始皇帝が中国を統一した事を知っているはず。
その秦の始皇帝の中国統一の過程で、強大化した秦への対抗策が国々で検討されました。
それが「合従連衡」の元になった「合従策」と「連衡策」。

今の中国を秦と考えるとわかりやすい。
戦国時代末期、強大化した秦。
その秦の力を抑える為、秦以外の諸国は共同して秦に対抗しようと、秦包囲網を敷きました。
それが、「合従策」。
秦は大国とはいえ、他の諸国が全て敵対してしまっては、さすがになすすべが無い。
困りました。
そして、秦がとった策が、包囲網の切り崩しで、「秦と同盟を結び、秦の力を使って自国の版図を広げませんか?」と諸国にささやく訳です。
秦の外交官が上手くそそのかした結果、対秦包囲網は崩壊し、秦は最終的に諸国を各個撃破し、中国を統一しました。

中国人は歴史を大事にしますから、この戦国時代末期の話は知っています。
面白い事に、今、中国は秦末期と同じように、対中国包囲網を切り崩そうと動いています。
実は、鳩山前首相が「中国包囲網は幼稚だ」なんて発言をしてるのを見て、ふと秦のこの話を思い出しました。

posted by ガネーシャ at 17:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 海外 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月04日

麻生氏も発言が軽いと言えば軽い

麻生氏のナチス発言問題がまだ燻っています。
先日書いたように、外国の一部からは麻生氏への批判が起こって、安倍内閣では火消しに躍起。

麻生発言は、ネットで読める全文を確認すれば、麻生氏がナチスを肯定していない事は分かります。
麻生氏が二重人格で発言の中で人格が入れ替わっていれば話は別ですが、講演での発言内容が一貫していると成れば、麻生氏が聴衆に対して、「ナチスの改憲」を反面教師にしている事は明白でしょう。

ただ、「あの手口学んだらどうかね。」の部分では、麻生氏が冗談で言ってると受け止められる言い方ではある。
聴衆のウケ、笑いを狙って本意ではないにしろ、「あの手法をまねしてみようか?」的に冗談で言ってる可能性も否定できない。
その部分は、軽いと言われる可能性はある。
前後で、麻生氏は「しつこく言いますけど、そういった意味で、憲法改正は静かに、みんなでもう一度考えてください」「ぜひ、今回の憲法の話も、私どもは狂騒の中、わーっとなったときの中でやってほしくない。」と述べているので、『ナチスのようにうまいこと国民が内容に気づかないうちに、狂騒してる内に改憲しちゃえ』と思っていない事は明白でしょう。
ただ、「あの手口学んだらどうかね。」の部分一点が冗談にせよ、「ナチスに学んでこっそりやろう」と受け取られる可能性があると言える。

言葉にせよ、文章にせよ、時にどちらにも受け取れる場合がある。
今回は、麻生氏が補足として発言の真意について発表し、ナチス発言については撤回。
麻生氏が、講演の時、どのような気持ちで話したのか、本当の所は本人にしかわからないし、これ以上検証の仕様もないです。
まさか、麻生氏を嘘発見器にかける訳にもいかないし。

posted by ガネーシャ at 15:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年08月03日

一部分を抜き出して興味を引こうとするマスコミとそれに踊らされる国民の危険

ニュースで、麻生副総理が、「ワイマール憲法がナチス憲法に変わった。あの手口学んだらどうかね」と述べたとありまして、話題になってます。
ナチスの話に敏感なユダヤ人の団体が怒っているとか。

「ワイマール憲法がナチス憲法に変わった。あの手口学んだらどうかね」と聞くと、これは酷い話だと思います。
麻生さん、酷い事を言うなと感じます。
そこで、麻生氏の発言がどういったものなのか、本意を確認しようと、なるべく発言そのままを確認しました。
麻生氏の発言は、音声ではYoutubeに、発言を文章に起こしたものは新聞社のネット記事にありました。

麻生氏の発言を確認したのですが、これはヒドイ。
ヒドイと言うのは、麻生氏がヒドイと言うのではなく、明らかに麻生氏の本意から離れた勘違いで批判が起こっている事がヒドイと言う事。

麻生氏は、ナチスが改憲に成功した過程を「歴史の悪しき一例」として取り上げている。
ナチスの方法を学んで、利用しようなどと一言も言っていない。
もちろん、ナチスを賞賛も肯定もしていない。
「歴史の悪しき一例」として、学ぶ必要があると麻生氏は発言している。
ユダヤ人団体が抗議するような内容ではまったく無い。
ユダヤ人団体が抗議するのが不思議で、明らかに誤解か何らかの悪意によるものでしょう。

心配なのは、国内マスコミが海外の批判の尻馬に乗って麻生氏の発言の本意を取り上げようとしない事。
麻生氏の発言の一部を抜き出して、「麻生氏がナチスを肯定している」と印象を受けるような報道をしている点。
そして、更に心配なのがそのマスコミ報道に素直に迎合してしまう人が多い点。
この点は、本当に心配です。

posted by ガネーシャ at 15:31| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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