2013年04月27日

尖閣諸島国有化の意味はあまり無かった

2012年9月、尖閣諸島を日本政府が購入し、国有化。
これまでは、個人所有であったものを日本政府が購入し、「日本の領土」である事を大きく主張したわけです。

個人的に思うのは、尖閣諸島国有化はあまり意味が無かったと思います。
問題は色々ありまして。

1 「見切り発車の準備不足」
2 「中国の先鋭化を招いた」
3 「日中関係の深刻な悪化」

だいたい、3点ほどありますか。
利益は、実効支配の強化ではありますが、あまり意味が無い。
せいぜい、領土問題に過敏な人たちを喜ばせただけ。

まず、今回の政府の国有化は、突如振って沸いた石原東京都知事の尖閣買取から始まる。
東京都が買い取るという事に焦った政府は、東京都が買い取るよりはマシだと政府買取を言い出した。
日本政府は、焦って買い取りに走ったために、準備不足の見切り発車で尖閣諸島を買い取った。
その為、「買取後」の計画や諸国への根回しや戦略が無い。
せっかく、中国の強烈な批判を受けてまで行った尖閣諸島買取も、結局今は「何も無い」状態が続くし、計画すら立っていない。
奇跡的に、アメリカ政府から「尖閣諸島は日本領であり、安保条約が適用される」との言葉を引き出した事は良かった。
ですが、事実上、「名義が国に変わっただけ」で、何も変わっていない。

中国の先鋭化は、当然、無駄にナショナリズム過多の人にとっては「日本の領土だから中国は黙ってろ」しか考えられない訳でしょうが、大局的に見てそうは行かない。
実は、尖閣諸島を国有化しても、日本が尖閣諸島を有効に支配し、「日本の領土」と決定付ける事は出来ない訳です。
何時までたっても、中国は尖閣諸島を中国領だと主張するだろうし、軍事的な圧力を強める。
中国を黙らせる事は「不可能」なのです。
もちろん、日本は尖閣諸島近海に眠ると言われる石油を採掘する事も、何時までたっても出来ない。

中国は国民を煽り、日本に強気に出た以上は後には引けない。
日本も、国有化してしまった以上は、後には引けない。
どっちも引けず、さりとて、実は状況は何も変わっていない。

日本経済は、中国経済と結びつきが強く、日中関係が悪化すればマイナスが大きい。
尖閣諸島国有化で得られた小さな自己満足と引き換えに、失ったものは大きい。
経済に無頓着でナショナリズム過多な人々は、「経済よりも領土」だと言うだろうが、尖閣諸島を日本領と決定付けるには尖閣国有化は、ほとんど影響は無い。
正直、無駄な事をしたなと、思う訳です。

posted by ガネーシャ at 02:09| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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